W society 特別セミナー「私を知ろう ~キャリア編~」ダイジェスト前編

2022.03.02

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「私を知ろう ~キャリア編~」では、素敵な女性3名をゲストにお迎えし、キャリアとヘルスケアをテーマに、キャリアを構築するための悩みや体の不調などなど赤裸々にトークするYouTubeセミナーを2月8日(火)に開催。キャリアを持つ3名のゲストが、これまでどんなライフスタイルを歩みキャリアアップを重ねてきたのか?自身の体との向き合い方など、リアルな声をお届けします! 

「W society」とは?女性の体と心、そして女性を取り巻く社会の両面から様々な課題を解決し、一人一人の女性が、より前向きに納得して過ごせる社会を目指していくプロジェクトです。私たち「W society」スタッフは、この両面をサポートできるよう、セミナーやトークセッション、知りたかった情報などをこれからも発信していきます。

・ゲストの紹介

セルフケアブランド「WRAY(レイ)」 谷内侑希子(たにうちゆきこ)

外資系証券会社勤務、スキンケアブランドのマーケティング商品開発兼取締役、ファッション系PRエージェンシーにて経営企画室室長などを経て、2020年に女性のホルモンバランスや体調変化をテーマとしたセルフケアブランド「WRAY(レイ)」を立ちあげる。現在二児の母としてキャリアと子育ての両立を実践中。

LiLi(リリ)株式会社 廣岡絵美(ひろおかえみ)

ANA入社後、23歳で結婚。その後出産のために退職。

キャリア経験ないまま主婦そして母親になったことをきっかけに仕事復帰の難しさを実感。女性の市場価値が落ちる速さに驚き、女子学生に特化した就活塾を主催。その後、キャリアアップスクールや女子学生の就活支援事業などを手がけるLiLi(リリ)株式会社を設立する。

2022年4月に「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」を開院予定 院長 岡田 有香(おかだ ゆか)

産婦人科医として産科・婦人科すべての領域に携わる。自身の不妊治療を行う中で不妊予防に興味を持ち、SNSを通じて生理痛や不妊・妊活の知識を幅広く発信している。

エピソード1:「キャリアとヘルスケア」

エピソード1では、「なんだか不調を感じるけれど、仕事も忙しいし…」「病院行きにくいな…」など周りの人には相談しにくい体のモヤモヤを解決していきましょう。

岡田先生の歩み

ドクター目線で正しい情報を発信する

女性の一生をサポートできる科であるということがキッカケで、産婦人科医を選びました。不妊治療に携わっていく中で、不妊治療に関わる情報を治療を始める方だけに伝えるのではなく、もっともっと一般の方に知ってもらいたいと思い始め、医者の立場から正しい情報を伝えたいと思いSNSなどを通して情報発信をしています。4月には「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」が開院するので、クリニックでも様々な情報を伝えていきたいと思っています。

谷内さんの歩み

がむしゃらな毎日を送る中で体調の変化に気付く

新卒で外資系証券会社に入社しました。当時は夜遅くまで接待などもあり、がむしゃらな毎日で不規則な数年間を過ごしました。そんなある日、「生理がこないな」と気が付きました。生理不順が続きましたが忙しいこともあり、半年ぐらい放置してしまいました。でもやっぱりおかしいなと思って婦人科を受診したのが初めての婦人科受診で、その後、妊活や不妊治療でも通院するようになりましたね。その後、夫の転勤に帯同するにあたり退職、何度か転職も経験しました。

廣岡さんの歩み

離婚をキッカケにキャリア復帰。女性の市場価値が落ちるのが早いと知ることに

キャリアよりも専業主婦になりたいと思い、23歳で結婚・出産をしましたが、25歳で離婚を経験。この離婚をキッカケに仕事に復帰したいと思いましたが、面接をしても一社も受からなかった。そこで、自分の市場価値、そして女性全般の市場価値がこんなにも早く落ちてしまうのかという現実を知り、社会に出る前の女性たちに「市場価値」がどういうものなのか、また、どんなリスクヘッジがあるのかを知ってもらい、キャリアを構築することの重要性を伝えたいという思いで、15年程前に就活塾を自宅で始めました。

体調面では、出産後、生理不順が長い間続いていて、20代の間は半年間生理がこない、逆に半年間ずっと生理が続いている、という生理不順状態を長期間過ごしていました。30代も同じ状態が続きましたが、病院に行きませんでした。早くに出産しているので、自分の体の状態を知るために婦人科に通うという考えがなくて、甘かったなと思っていいます。

というのも実は今、卵巣に何かができていて、手術が必要な状態だと言われています。もっと早くから積極的に婦人科を受診していれば、もっと早い段階で今回の病気も分かったんじゃないかと反省しています。

エピソード2:キャリアアップを望む女性の悩みと解決策とは

エピソード2では、「キャリアアップしたいけれど、どうやってするの?」「何を身につけたらいいのか分からない」など、仕事から離れた人、次のステップとしてキャリアアップを考えている人などの悩みを少しづつ解決していきましょう。

どうして?と思うほど自信がない人が増えていて、「漠然と将来が不安」だと、みなさんが合言葉のように言います。職場で必要とされるか?もっと自分は成長できるのか?というような悩みを抱えています。例えば、25~27歳くらいになると、どうすれば「結婚」できるのか?「結婚=出産」にも繋がりますが、そこを目指すために「自分らしく働くためにはどうしたらいいか?」ということを考え始めます。30歳を過ぎると「自分らしく」働きたいけれど、それよりも「結婚・出産はどうしたらいいの?」という部分の悩みが深くなります。30代後半になるとより焦りが出て、子供がいれば「どう稼いでいくのか?」、結婚・出産がまだの場合には「自分ひとりで生きていくために、どう自立すればいいのか?」という悩みになり、そこで「転職」を考えたりします。

どの年代にも共通して言えることは、女性は「不安をずっと持ち続ける生き物」ということです。大切なのは“何とかなるよね”という柔軟な気持ちです。これさえあれば、ポジティブなマインドになって考え方も変わってくると思っています。しなやかに生きている人って人生を謳歌していますよね? 

私が行っているのは、最悪を想定したプラン設定です。

「何才で子どもを産みたい」とか、「何歳で復帰をする」とかそれぞれにライフプランがありますよね。理想のプランをA、最悪のプランをC、そして最悪なプランにならないためのプランBを立ててもらいます。そうすると、プランB、プランCに対して「意外とこういう人生も面白いじゃん」と視野が広がります。こういった“なんとかなるじゃん”トレーニングを3ヶ月ぐらい取り入れていくことで、前向きな考え方に少しずつシフトしていきます。ぜひ、将来に不安を抱えている方がいらっしゃったらプランA、B、Cを立ててみてください。意外と不安から解放されて前向きに考えられますよ。人生に正解はありません。逆に正解がないからこそ、柔軟にしなやかな考え方ができたら楽しい人生を歩めると思います。

今回のセミナーを通してキャリアの構築に必要な考え方、体の不調や婦人科を受診するポイントなど、皆さんのモヤモヤが少しでも解決してくれたら嬉しいです。

W society 特別セミナー「私を知ろう ~キャリア編~」ダイジェスト後編では「不妊と体調の変化」についてフォーカスします。お楽しみに!

ライターmiyuki

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