FACTS

加齢とともに減少する卵子の数。
閉経時にはゼロに近づいていきます。

「妊娠・出産」というライフイベントを考える際に重要なのが “卵子” のお話です。胎児期に原始卵胞という形で卵巣内に卵子が作られると、その数は増えることはなく、加齢と共に減少していきます。

出生時に約200万個あった卵子は、35歳時点で約1~3万個に。閉経時の卵子数はゼロに近づいていくことが分かっています。

神奈川県 健康医療局「丘の上のお医者さん」ウェブサイトのデータを元に作成
神奈川県 健康医療局「丘の上のお医者さん」ウェブサイトのデータを元に作成

知らず知らずのうちに狭まる
ライフプラン選択肢の幅

ライフイベントのひとつ「妊娠・出産」にフォーカスしてみると、不妊治療件数は年々増加。 日本は、体外受精件数が年間約45万件 を超える、世界一の不妊治療大国 でもあります。

ですが、晩婚化などの要因から、不妊治療を開始する年齢自体も高齢化。
治療技術は世界一とも言われる一方で、“ライフプランの選択の幅” が知らず知らずのうちに狭まっているのが現実です。

日本産婦人科学会2010を基に厚生労働省で作成されたデータを元に作成
日本産婦人科学会2010を基に厚生労働省で作成されたデータを元に作成

世界一の不妊治療大国でも
“初めの一歩” が遅い現実

体外受精の件数と生まれる子どもの割合は、 米国がおよそ4回に1人に対し、日本は8〜9回に1人 の計算に。米国が高い数値を出しているのは、「体外受精を行う年齢が低い」ことが大きな要因です。

日本国内の出生数が80万人を割ることが予想される今、“ライフプランの選択肢の幅”を拡げるためには、“初めの一歩” をいつ踏み出すかが鍵 となっています。

CDC ART Report2017 および 日本産科婦人科学会の同年の公表データを比較して作成
CDC ART Report2017 および 日本産科婦人科学会の同年の公表データを比較して作成

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