【イベントレポート】名古屋から“自分について知ること”の重要性を発信「#私を知ろうプロジェクト名古屋」powered by豊田通商ライフデザインセミナーを実施

2022.11.02

EVENTS & NEWS TOP

W society実行委員会は、女性のカラダの今を知り、学びを深める「eggweek」[期間:10月25日(火)~27日(木)]を開催。名古屋市の後援のもと、「D&I宣言」として女性活躍を最優先テーマに掲げる豊田通商株式会社とともに、「#私を知ろうプロジェクト名古屋」ライフデザインオンラインセミナーを10月27日(木)にZOOM配信しました。

セミナーオープニングゲストには、男女平等参画の推進やプレコンセプションケア啓発を進めている名古屋市副市長杉野みどりさん。登壇者には、名古屋市にクリニックを構え、不妊予防も生殖医療に携わる者の責務と考え社会への発信をつづけるまるたARTクリニック院長・産婦人科医師丸田英先生をゲストに迎えました。「カラダを知ることから始める、キャリアデザイン~年齢ごとの体質変化との上手な付き合い方~」をテーマに、女性が“自分について知る”機会を作り、その上で、キャリアとライフイベントの両立などについてトークを展開、名古屋市に拠点を置く複数の企業が参加しました。

はじめにW society主宰の谷村江美が登壇し、「#私を知ろうプロジェクト名古屋」について、「今回は『女性が輝くまちナゴヤ』をスローガンに男女共同参画社会の実現を目指す名古屋市の後援のもと、名古屋市を代表する企業であり、ダイバーシティ&インクルージョン・女性活躍を最優先テーマに掲げられている豊田通商株式会社、そしてW societyが協力して開催いたします」と挨拶。「名古屋市に拠点のある企業、そして多くの働く皆さまと、女性のライフイベントやライフステージに伴い身体に起こりうる疾患、キャリアの両立などに関して一緒に学んでいきます。『健康経営』や『女性活躍推進』が求められる企業の制度の再考の一助にもなればと思っております」と、今回の企画の概要とセミナーに込める想いを話しました。

続いて、セミナーオープニングゲストとして、男女平等参画の推進やプレコンセプションケア啓発を進めている名古屋市副市長杉野みどりさんが登壇。杉野みどりさんは、子育てと仕事の両立について「すでに子供は自立していますが、髪を振りみだしながら仕事と育児、そして家庭を両立しながら邁進してきました」とコメント。また、現在は「母親の介護と両立しながらなんとか副市長の重責を、一生懸命務めている毎日でございます」と、これまでのキャリアとライフへの向き合い方を語りました。

また、「女性の社会進出が進んでいることにより、女性自身の生理や妊娠・出産にまつわる悩みを個人的な課題ではなく、組織として向き合う会社が増え、健康経営の意識が高まっていることは注目に値する」と指摘されました。「女性が輝くまちナゴヤ」をスローガンに女性がいきいきと活躍できるような取り組みをしている企業を、“女性の活躍推進企業”として認定する名古屋市の取り組みについて、「今年度新たに応募された企業は41社。この3年間でどんどん増加していることは、とても頼もしいことです」とコメント。その中でも、名古屋市では特に妊娠・出産に関して、「妊娠の計画の有無にかかわらず女性やカップルが自分の身体の健康意識を高めていく“プレコンセプションケア”の啓発に力を入れています。その一例として生徒向け思春期セミナー・カップルに向け不妊症不育症講演・相談事業など、早い段階から様々な機会を創っています」と説明し、正しい知識の啓発と自分のカラダと向き合う大切さを呼びかけました。

丸田先生は、産婦人科医の視点から、実際に思春期や更年期、ライフステージや生活環境の変化を受けて、多くの女性が生理不順といった不調が起きることを説明。女性の生涯の月経回数が、昔の約10倍に増えていることについて、「昔は沢山子供が産めるような社会だったのに比べて、現代はまず栄養面でも食べ物が豊富になったことで初経が早くなり、閉経が昔よりも遅くなっています。それに加えて、妊娠回数が減り(妊娠・授乳中は生理が止まるので)月経回数が昔の女性の約10倍に増えています」と話しました。また、「生理の出血量は少ないと問題ですし、また多くてもそれはそれで何か疾患が隠れていないか心配しなければいけないところです。なかなか人と比較するのは難しいところだと思いますが、ご自身の生理の量が前と違うな、とか少しでも感じたら早めに婦人科に来てほしいです」と呼びかけました。

また、プレコンセプションケアとしても推奨しているAMH検査※について、「AMH検査をすることで、自分のカラダに残っている卵子の数の目安を推測することができます。重要な情報が血液検査で簡単に調べられるのです」と語りました。さらに、日本女性が感じる産婦人科/婦人科の“心理的金銭的ハードルの高さ”について、W societyの調査で明らかになった、『不調を感じている女性は全体の85%を超える一方で、5人に1人は不調に対して対処していない』という結果を踏まえ、「自分を知ることで、クリニックに一度行ったほうがいいんじゃないかな、という気持ちになっていただきたいなと、改めて感じますね」と話しました。

セミナーの終盤では、視聴者からの質疑応答を行いました。企業に勤めているという男性視聴者からは、「特に会社において、知識のない男性が意識するべきこと、望ましい行動について共有いただけますか」という質問があがりました。丸田先生は「まさに今回のセミナーのように、みなさんに少しでも知っていただいて、何か行動するきっかけになってほしい。まず“知ること”が大事、我々もこうして知らせること、皆さんにも自分で勉強するという気持ちが必要になるんじゃないかなと思っています」とコメントしました。

講演を終え、主宰の谷村江美は、「今回のテーマ #私を知ろう ということで、知ること学ぶこと、自分自身の身体に耳を傾けること、そして場合によっては検査をしてみること、というのは自分自身を守る上で、未来をつくっていく上で大切な一歩だということを今日あらためて学ばせていただきました」とまとめました。

※抗ミュラー管ホルモン検査:卵巣の予備能(卵巣の中に残っている卵胞の数の目安)を反映する血液検査

【開催概要】

■「#私を知ろうプロジェクト名古屋」とは
「女性が輝くまちナゴヤ」をスローガンに、男女共同参画社会の実現を目指し様々な活動を積極的に行う名古屋市の後援のもと、名古屋市に拠点のある企業や働く女性に向けて「女性のヘルスケア」に関する学びの機会をW societyから提供。社員一人ひとりの“Well-Living(よりよく生きる)”な環境を創出するきっかけを生み出し、各企業及び名古屋市のダイバーシティや女性活躍推進の後押しをします。

公式サイト    :https://mycheckup.jp/nagoya
日時        :10月27日(木)12:00~13:00
実施方法      :オンライン配信(参加無料・事前申し込み制)
オープニングゲスト :杉野みどりさん(名古屋市副市長)
登壇者       :丸田英先生(まるたARTクリニック院長・産婦人科医師)
谷村江美(W society主宰)
主催        :W society実行委員会
共催        :豊田通商株式会社
後援        :名古屋市
内容        :「カラダを知ることから始める、キャリアデザイン~年齢ごとの体質変化との上手な付き合い方~」をテーマに、まるたARTクリニック院長・産婦人科医師の丸田英先生をお迎えしてトークセッションを行います。女性ならではのライフステージごとのカラダの悩みや不調とうまく付き合いながらキャリアを設計していくためには、まず自分のカラダをよく「知る」ことが大切です。「将来については漠然としていて子どもが欲しいかどうかも分からない」「いつかは子どもも欲しいけど…仕事も忙しいし、今すぐじゃない気もする」「最近なんだかカラダの不調を感じることが多くなってきた。キャリアアップを目指したいけど、そろそろ自分のカラダと向き合わなきゃ…」など、働く女性の悩みはそれぞれ。女性にとってのこれからのキャリア・ライフプランを考える助けとなり、今すぐ始められる手段の一つとしての『AMH検査※(抗ミュラー管ホルモン検査:卵巣の予備能【卵巣の中に残っている卵胞の数の目安】を反映する血液検査)』や各種検査への理解も深めていきます。

※抗ミュラー管ホルモン検査:卵巣の予備能(卵巣の中に残っている卵胞の数の目安)を反映する血液検査

 

SHARE THIS ARTICLE