egg week conference SPECIAL COMMENT|聖路加国際病院/日本産科婦人科学会 岡田有香さん

2021.10.31

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10月28日〜11月4日は自分の“カラダの今”を知り、学びを深める一週間『egg week』4日目の本日は特別企画として、W societyのメディカルパートナーからもスペシャルコメントを公開します

『egg week』初日10月28日に開催した無料カンファレンス生配信ご参加いただいたみなさまありがとうございました!期間限定でアーカイブ公開中です。ご視聴はこちらから

第2部「カラダと向き合い“私”を描く~女性の不調に備えるためのヒントとは~」では、生理痛や生理不順といった日々の悩みをはじめ、ライフステージが変わるごとに向き合う妊娠や出産、それらにまつわる不調や不安のこと。 “ゆらぎ”ともいうべき不調や不安とどう向き合い、どうすれば自分らしく輝けるかをテーマにトーク。

メディカルパートナーとして、医師の視点からトークセッションに参加いただいた聖路加国際病院で、日本産科婦人科学会 専門医でもあります、岡田 有香さんにコメントをいただきました.。o○

PROFILE

岡田 有香(聖路加国際病院/日本産科婦人科学会 専門医)(おかだゆか)
1988年7月12日生まれ、東京都出身。同世代の方々への生理痛や不妊に関しての正しい知識をInstagramでも発信。アカウント名: dr.yuka_okada

所属学会団体、日本産婦人科学会・日本生殖医学会・日本産科婦人科内視鏡学会・NPO法人日本内膜症啓発会議

W society、egg week conferenceにご登壇いただいた岡田先生、どういったお気持ちから、このプロジェクトへご賛同いただいたのでしょうか。

産婦人科診療では早期に受診をせずに手術が必要になってしまったり、不妊治療が必要になる方が多くいます。この様な患者さんの経験から、今できる疾患の予防や不妊治療にくる適切なタイミングについての情報が広まっていないと強く感じました。クリニックのHPなどにはそういった情報は載っていますが、実際に自分がその立場にならないと中々情報を集めにくいと思います。そして、コロナ禍のオンライン診療を通して、産婦人科を受診することに抵抗を感じる方がいかに多いのかということを痛感しました。

この様な経験から、私が女性の不調や妊娠について正しい知識を発信していく事で誰かの助けになればと思い、情報を発信する事を決めました。誰もが抱えているであろう女性の体の不調や妊娠出産に対する不安を拭うことは産婦人科の重要な役割です。産婦人科はみなさんにとって気軽に相談しやすい場所なのだと伝え、少しでも女性の不調に寄り添えたらと思い、参加させていただきました。

“わたしのカラダの今を知ろう”というテーマで開催中の「egg week」。なかなか耳にすることがなかった「AMH検査」にフォーカスしたプロジェクトですが、幅広い世代(特に20代30代)に「AMH検査」の重要性を広めるためには、どういったことが必要だとお考えでしょうか?

あわせて、クリニックや病院に行きやすくなる環境づくりには、どういったことが必要とお考えでしょうか?

AMH検査は将来のキャリアプランを考えるにあたり、とても重要な役割を果たすと思います。特にご自身の年齢よりもかなり低い値のAMHであった場合、2-3年後に妊娠しようと考えていても2-3年後には閉経してしまい、卵子がないという状況になる可能性があるのです。30代で閉経してしまうのは実は100人に1人です。知っていたら妊娠できていたかもしれないのに…知らなかったから妊娠が出来なかったという方をなくしたいと思っています。またすぐに妊娠しようと思っている方だけが測るのではなく、今後のキャリアプランを作成するにあたり、妊娠のタイミングを考える際の参考として活用して頂ければと思います。

さいごに、岡田先生から、世の女性に届けたい伝えたいメッセージをお願いします

社会生活において女性特有の不調や大変さは隠すべきである。女性の不調をマネジメント出来ないのは本人の問題だ。
と考えていませんか?
女性の不調は妊娠出産が出来る為の体の働きから起こりるものではありますが、その不調を我慢するべきではないと思います。対処する方法があります。自分の体調のため、将来の妊娠のために今からできること、一緒に始めましょう。

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