私のたまごを知る!ライターmiyukiと一緒に「AMH検査」を受けてみた|20代A子

2021.12.24

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いよいよ今年も残りわずか…

まもなくクリスマスがやってきて、すぐに年末ですね〜。みなさんのホリデーシーズンの楽しみは何ですか?私は、この時期になると毎年ギフトカードの準備に入って、あれこれメッセージを考えるのが楽しみのひとつ.。o○

さて、前回ご紹介した「私のたまごを知る!ライターmiyukiが『AMH検査』※1を受けてみた|前編」では、W societyプロジェクトメンバーの女性Aさん(20代)、Bさん(30代)、Cさん(40代)の3名の「AMH 検査」レポートをお届けしました。

今回紹介する後編では、実際に検査を受けた3人のうち20代のAさんの検査結果と、検査を受けてから結果を聞くまでのリアルな“声”をインタビューで紹介します。

『未来を選択するのはこれからも”わたし自身”でありたい』。カラダのこと、キャリアのこと、社会のこと、みなさんと一緒に考えるライターmiyukiの第五歩目の連載です.。o○

「AMH検査」の結果を聞く。23才A子さん編

先生:一番若い20代のA子さん。結果をお伝えします。検査の結果「AMH」の値は15です。※2。

もしかしたらPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)※3の可能性があります。きちんと排卵しているかなど、もう少し詳しい検査をしましょう。生理から5日目にホルモン検査(血液検査)、14日目に超音波エコーの検査を行って、しっかりと調べてみましょう。もちろん、卵の数が多いだけの可能性もあるから、そんなに心配しなくて大丈夫!

23歳A子が検査結果を聞いて感じたことは?自分のカラダと向き合うこととは?

検査結果を聞きに行く日はどんな気持ちだった?

検査結果を聞きに行く前日に「私はもうダメだ」と言う宣告を受けたときのシュミレーションをしました(笑)。

すごくドキドキしていたのかな?

「AMH」の値が低い=卵子の数が少ない、という結果が出たら絶対ショックなので、一度、最悪のことを言われたらどうなるんだろう?というイメージトレーニングをしてから向かいました。 “よし、聞きにいくぞ”と言う感じで。母にも「今日わたしの卵の数が分かるから」という宣言をして、自分の心を整えてからクリニックに行きました。

お母さんは「AMH検査」を受けることについて、アドバイスはあった?

このプロジェクトについて、ライターmiyukiの連載を読んでもらったりしながら、ざっくりと理解してもらいました。「AMH検査」というがあるんだということを興味をもって受け入れてくれたし、卵子凍結についても、最初は「何それ?怖い」と言っていたけれど、「自分の未来は自分で決める時代なんだね。学んだわ」と言ってくれたので、嬉しかったですね。

検査の費用についても「7,000円くらいで検査できるよ」と言ったら、「意外に安いじゃん、行ってきたら?」みたいな感じで、背中を押してくれました。

先生から「AMH」の値は15と言われてどんな気持ちでした?

先生が私の目を見て「Aさん、しっかり検査をした方がいいですね」と仰ったのが、グサッときました…でも、ただ卵子の数が多くてラッキーかもしれないし、もしかしたらW societyの勉強会で学んだPCOSかもしれないと。心はドキドキしていました。

すごく冷静に見えたけど、内心はドキドキしていたのかな?

私は冷静に見える時が一番ドキドキしているタイプ…(笑)。

詳しく調べるための検査に行った時はどんな気持ちだった?

検査結果を聞きに行った時は丁度、生理中だったのですぐに次の検査ができなくて。生理から5日目にホルモン検査(血液検査)を、14日目に超音波エコー検査をすることになり、まずはホルモン検査に行きました。

5日目に行った時は、検査結果を聞いた先生ではない方が担当でした。その先生によると、「この年齢でAMHの値が15っていうのは、平均より上だけど極めて高い数値ではないからそんなに心配しなくて大丈夫よ」と。なんだか、フーっと楽な気持ちになりましたね。

14日目の超音波エコー検査はどんな感じでした?

お腹にジェルを塗って、妊婦さんが赤ちゃんを見るときの検査を想像していたのですが、実際には全然違ってびっくりしました。

初めて、自動でお股が開く椅子に乗りました(笑)。棒(超音波エコー検査)を膣の中に入れて卵巣を見るんですよ!子宮にぐいっとスポットを当てて、「ちゃんと伸縮してますね。唇みたいな形の部分が収縮している状態ですね。正常ですね。」と教えてくれました。「次は右側の卵巣をみましょう」と言うエコーが方向転換をしたんです、右側の卵巣につぶつぶの塊があって、おおー!と思いました。

つぶつぶは一つ、二つじゃなくて沢山あった?

そうですね。PCOSと検索して出てくるような数珠みたいな数ではなかったのですが、次に排卵する予定の卵胞が大きく1つ。順番待ちの卵胞が小さくいくつかありました。卵胞の周りに結構つぶつぶがありました。

先生から、「PCOS気味ではあるけれど診断するまでには至らないかな〜。もし、これで排卵されてないという状態なら問題はあるけれど、今現在不妊で困っているわけでもないのよね。もし子どもが欲しくて、できなくて困ることがあればもっと原因を調べましょう!その時にまた来て下さい」と言われ、スーッと肩の力が軽くなりホッとしました。

超音波エコー検査の結果をお母さんに報告した?

母にはLINEで簡単に報告しました。「今の状態なら大丈夫だって。病気ってことでもないし、暫定OKでした」と送ったら「良かったね」と返信がありました。

何歳までに子どもが欲しいかなど、将来のライフプランはある? 

「若い方が卵子の質が良い」ということを今回のegg weekで学んだので、30代前半までに「産む、産まない」ということをちゃんと考えてなきゃいけないなと感じています。と言うのも、私の母が21歳で兄を産んで、23歳の時に私を妊娠していたので。

早めに結婚・出産を経験したお母さんなのですね~!

母自身は、早くに出産をしたからって、あまりポジティブじゃないこともあるのよと教えてくれたことがありました。 私が母に「若くして産んで、勝ち組じゃん!だって、今の私の年齢で二人の子どもがいるなんて超楽しくない?」と言った時も、「それはそれで楽しいけれど、同級生は働いているし友達と仲良くする時間が一気に減って、家族単位で動いたりしなきゃいけなくて、意外と大変なことが一気に増えたような気がする。友達がまだ経験してないことを先にしているから相談も難しいし。お金の管理とか全部ひとりで考えていて大変なことの方が多かったかな。」と言っていましたが、私にとっては、若い両親がすごく自慢でした(笑)。

同じ20代の女性へメッセージをお願いします

自分のカラダにある卵子のこと。まだ不調を感じていなくても、検査をして自分の体を診ることは大事です。AMH検査の数値だけで一喜一憂せず、先生と話してホルモンや生活習慣など様々な視点から診ることで、もやもやが晴れ安心できました。

AMH値をきっかけに、ホルモン・エコーなど様々な検査を体験した私。実は婦人科に通うこと自体初めてでしたが一歩足を進めてみてよかったですし、「プレコンセプションケア」※4という言葉がすごく自分にもしっくりきています。

ブライダルチェックという言葉は前から知っていましたが、結婚を目前にした人が結婚情報誌を手に「そうだ、ブライダルチェックしなきゃ」みたいな検査だなと思っていました(笑)。でも、結婚情報誌より手前の私世代にも「AMH検査」を知ってもらえたら嬉しいなと思います。

知らぬが仏なこともいっぱいあるのかもしれませんが、知って面白いっていうのはありますよね。ちゃんと自分と対話できている感じがするので、ちょっとだけ「自己愛」が高まりました!ちゃんと、自分にも良いことをして、自分のことを褒めてあげられる。大切なことですよね!

お話を聞いたクリニック:フェニックスメディカルクリニック


※1AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査: 卵巣の予備能(卵巣の中に残っている卵胞の数の目安)を反映する血液検査

※2試薬の種類によって値が異なる場合がありますので、詳細は受診先の担当医師にご確認ください。

※3多嚢胞性卵巣症候群(PCOS):卵胞の成長が途中で止まり、卵巣内に、たくさんの⼩さな卵胞(嚢胞:のうほう)がとどまってしまう(排卵されない)病気です。若い女性の約6%〜8%にみられ、不妊、生理不順、不正出血などの症状が見られる。

※4プレコンセプションケア:将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うこと。

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